2006年12月29日金曜日

はてなブックマーク棚卸しのススメ



2006年5月27日からはてなブックマークを利用していますが、ようやく冬休みになったので棚卸しをしてみました。500件以上あったブックマークを160件まで減らし、そのぶん質が上がったように思います。

ある程度主観的にものを言ったほうが逆に参考になると思いますので、ここでは自分なりのやりかたを示します。前提として、ソーシャルブックマークをアーカイブというよりはキャッシュとしてとらえています。


ブックマーク
  • リンク切れ
  • 原則的に削除します。初めてブックマークしたページ(YouTubeにアップされた安部公房のインタビュー。「(小説とは)意味にまだ到達しない実態を提供する」)など、一部例外あり。
  • 未読、未利用
  • 「いつか読む」「いつか使う」など、具体的に「いつ」を決められないブックマークは削除します(作りすぎた料理を腐らせてしまい、泣く泣く捨てるときの申し訳ない気持ちがする)。多くのユーザーからブックマークされているページであれば、あとで必要になっても検索ですぐに見つかるはず。
  • 日常的に利用(するはずだった)
  • ソーシャルブックマークに入れたままでは使いにくいので、ブラウザのお気に入りに移します。
  • 長文
  • 画面上では読みづらい長文はプリントアウトします。移動などのすきま時間で読むつもりでしたが、紙だとその場でサクサク処理できるものですね。プリントアウトしたものには[temp]タグをつけておくと後から消すときに便利です。

タグ

  • 肥大化したタグ
  • タグクラウドであまりに大きくなりすぎているタグは細分化したほうが使いやすいかもしれません。「[lifehacks]のうち睡眠改善に関するものは[sleep]に置き換える」など。
  • 小さなタグ
  • 逆に小さなものを他のタグに吸収すると存在を忘れてしまう可能性があるので、慎重に。タグクラウドの面白いところは大きなものが目立つだけでなく、場合によっては小さなものが主張する点にあると思います。
  • [temp]と[perm]
  • 近い将来削除する可能性が高ければ[temp(orary)]、永久保存版には[perm(anent)]。
  • アクションタグ
  • 「いつ、どのように」を具体的にイメージできるものには[@read]や[@write]などのアクションタグをつけて、自身に行動を促します。

コメント

  • 5つのポイント
  • 「~するときの5つのポイント」というタイトルの記事を良く見かけますが、このままではページにアクセするまで内容がわかりません。自分用のメモとして5つを列挙するか、特に印象的だったものに絞って抜書きします(後者のほうが多かった。もともと水増しして書かれているからだろうか)。引用した箇所は他のコメントと区別するために引用符をつけるようにします。
  • キーボード・ショートカット集
  • 一度に全てを覚えようとするのは非現実的なので、使用頻度の高そうなものをいくつかピックアップします。いつか使うかもしれないものを100個見せられるよりも、すぐに使えるものを1つ示されたほうがわかりやすい。このことは、無料で公開されているフォント集についても言えそうです。

意外だったのは、たくさんブックマークしていたサイトがほぼ全滅、逆にもともと2つくらいしかブックマークしていなかったサイトはそのまま残ったこと。要するにサイト名でブックマークしていたということなのでしょうか。


追記(12月30日12:50)
「小さなタグ」と「アクションタグ」、「キーボード・ショートカット集」に手を加えました。
たくさんのブックマークありがとうございます。いくつかの登録先を拝見したところ、総ブックマーク数が2桁違うことに驚きました。一部分でも参考にしていただけたら幸いです。


関連記事

2006年12月23日土曜日

手帳は帰宅後すぐ開く



電車のなかで今晩やるべきことを確認しておきながら、いざ家に帰ると別のことをはじめてしまい、やるべきことが徐々に後回しになったことはありませんか? 結局その日はあまりはかどらず、「電車のなかではあれほどやる気があったのに・・・」と布団のなかで悔しい思いをする。もしも帰宅してすぐに鞄から手帳を取り出していれば、このような事態は避けられたかもしれません。

手帳を卓上で開いておくときに便利なのが書見台と呼ばれるスタンドです。書見台を使うことの一番のメリットは「勝手に閉じないようにしておける」ことですが、それ以外にも:
  • 角度を自由に変えられるので見やすい
  • そのまま置くよりも省スペース
  • 所定の位置がはっきりする
ことなどが挙げられます。

僕はBOOK-MATE COLORという書見台をディスプレイの左隣に置いています。机に向かえば必ず見る場所なので、そもそもそこに手帳がなければすぐに気がつきますし、一度セットしてしまえばイヤでも目に入るようになります。このような状況では、やるべきことを後回しにするのがずいぶん難しくなるはずです。

また、机に向かっているときは原則的に手帳を開いているので、卓上カレンダーを別途用意する必要はありません。スケジュールを一元管理でき、ダブルブッキングなどのトラブルを未然に防ぐことができます。

「イヤでも」と先ほど書きましたが、どれほど予定が厳しくとも、何度参照してもイヤにならない、愛着のもてる手帳を吟味することの大切さを感じる毎日です。

関連記事

2006年12月18日月曜日

就寝前1時間、起床後1時間



0:00就寝、6:30起床」が少しずつ習慣化しつつあります。1日の終わりと始まりの時間が決まると、終わる直前と始まった直後の時間の使い方も工夫したくなります。
ここではひとつの例として、僕が「就寝前1時間、起床後1時間」に心がけていることを挙げます。特に重要だと思うものには下線をつけました。

就寝前1時間:ぐっすり眠りたい
  • パソコンをシャットダウンする
  • 寝る1時間前にパソコンを終了させるようになって、夜中に変な夢を見てうなされることが減りました。デフラグやウィルスチェックもそれまでに済ませておきます。必要な資料をプリントアウトしたり、iPodの曲を入れ替えたりする作業は忘れがち。
  • 間接照明に切り替える
  • 天井の蛍光灯を消して、白熱灯を点けます。光源が目に入らないように調整。
  • 手帳を見ながら明日の予定を確認、1日を振り返る
  • ここで明日の朝一に何をするか決めます。
  • 朝一のための環境づくり
  • 明日すぐに作業に取りかかることができるように必要なものを準備します。また、「はじめる前に机の上を片付けなくちゃな」と思わないで済むように整理整頓をしておきます。
  • 布団を敷く
  • 歯を磨いてトイレに行く
  • 照明はできるだけ明るくしないほうがいいようです。
  • 水を1杯飲む
  • ストレッチをする
  • 腰と肩を中心に、10分くらいかけて行ないます。どうも目が冴えていて、なかなか眠れなさそうな予感がしたときにはお香を焚くといいかもしれません。
起床後1時間:やるべきことにすぐ取りかかりたい
  • トイレに行く
  • カーテンを開けて布団をたたむ
  • 目を覚ますのに必要十分な動作です。
  • 水を1杯飲んだらとにかく机に向かう
  • コーヒーを淹れると時間がかかるので、水にします。コーヒーは朝食後に。
  • 机に向かったらタイマーを60分にセット
  • キッチンタイマーが便利です。
  • メールやフィードのチェックはしない
  • しだすと止まらなくなるのでグッと堪えます。
  • いま一番重要な課題に取り組む
  • 一番やりたいことではなく、一番やるべきことをします。別の言い方をするならば、寝る前に「あぁ、今日も進まなかった・・・!」と思いたくないことです。僕にとってはしばらくの間、「卒業論文の執筆」ということになります。
  • 1時間経ったら熱いシャワーを浴びる
  • そろそろお腹も空いてくるので、シャワーを浴びたら朝食にします。

2006年12月16日土曜日

Next Actionsは本当に"Next" Actionsでなければならない



1日が終わって、25あったNext Actionsの項目が5つに減っているのと、50あったものが30項目になったのでは、例え処理したタスクが同じ20個であっても、そのことがもたらす達成感はだいぶ変わります。Next Actionsのリストは1日に何度も参照しながら次にやるべきことを確認するものなので、見るたびにうんざりしたり、不安をかきたてるようなものであってはなりません。

いまNext Actionsのリストに登録されているタスクは、本当にそこにあるべきものばかりなのでしょうか? いまやるべきことを見えるようにすることは、裏を返せばいまやらなくてもいいことを(いまは)見えなくすることです。改めてGTDのフローチャートを見ながら、Next Actionsの中身を確認してみましょう。
  • Trashに移すべきもの
  • フローチャートでNext Actionsにまで進んだものが突然Trashに移ることはなかなかないかもしれませんが、それが本当にやるべきことかどうかを自らに問いかけることには意味がありそうです。いきなりリストから消去するのが躊躇われる場合には、とりあえず次のSomeday/Maybeに移動させればよいでしょう。
  • Someday/Maybeに移すべきもの
  • 迷ったものはここに入れておけば週次レビューのたびに見直すはずです。
  • Waiting Forに移すべきもの
  • 「今度ノートを貸してほしい」または「今度パソコンの設定をしてほしい」とお願いされたからといって、すぐにそれをNext Actionsに加える必要はありません。僕の場合、「今度」と言われているうちは連絡待ちリストに登録しておいて、向こうから具体的な日時を言ってくるまでは原則として気にしないことにしています。むしろここでNext Actionsに加えるべきものは、いつ連絡が来ても対応できるように「ノートがそろっているか確認する」ことや、「自分の使っているFirefoxの拡張機能をリストにまとめておく」ことなどです。ただし、こちらから積極的に働きかける必要があると感じた場合(例えば、相手に対して日ごろの感謝の気持ちや、好意を示したい場合など)には何らかの方法でこちらから連絡し、その上で返事が来るまでは連絡待ちリストに加えておくようにしています。
  • Projectsに移すべきもの
  • 例えば、全体で60章ある本を毎日10章ずつ読んで6日間で読み終える計画を立てたときに、はじめから6日分をNext Actionsに登録することは控えます。まずは「○○を10章まで読む」とだけ登録しておき、それが達成できたら「○○を10章までに読む」にチェックを入れ、新しく「○○を20章まで読む」というタスクを登録することをお勧めします。そうすれば、次の日のスケジュールを確認してみたところ他にやらなければならないことがあまりに多く、本を読む時間が十分に確保できないことが判明した時点で目標を調整すれば済みます。はじめから10章ずつ読む計画を一度にNext Actionsに加えてしまうと、あとからそのすべてに修正を加えるのが難しくなります。別のことで忙しかった日には全く読まずに終わってしまった、ということになりかねません。「どうせ今日の目標分を読みきれないから」と全く読まないよりは、実現可能な範囲で目標を設定しなおし、それを確実に達成したほうが建設的です。逆に、読み進めているうちに「それ以上読むに値しない」ことが発覚するかもしれません。いずれの場合においても、ひとつの段階を達成するたびに新しい目標を設定すれば、その時々の状況にあわせて後から柔軟に予定を修正することができます。
  • Calendarに移すべきもの
  • 次の週末になるまで、どう考えても作業をする時間がとれなさそうなタスクを週の初めからNext Actionsに登録して何日もの間気を揉むことはありません。それよりは、土曜日に必要な時間を確保できるようにスケジュールを組んでおくことのほうが大切です。
要するにNext Actionsには、文字通り今日から明日にかけてくらいのスパンで処理すべきことを、処理できる範囲で登録するように心がければよさそうです(そしてそれが難しい)。
ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
デビッド アレン David Allen 田口 元

関連商品
Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~
仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法
IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
Getting Things Done: The Art of Stress-Free Productivity
仕事は、かけ算。 ~20倍速で自分を成長させる

2006年12月15日金曜日

タスクバーを画面上端に移動する3つのステップ



デフォルトではデスクトップの一番下にあるWinodwsのタスクバーを画面上端に移動させることによって、マウスおよび視線の移動を大幅に減らすことができます。

WindowsXPを自分の使いやすいようにカスタマイズする方法は無数にありそうですが、この方法は最も簡単、かつはっきりと効果の現れるもののひとつです。
まずは3つのステップを以下に示します。
  1. タスクバー上で右クリック、[タスクバーを固定する]をオフにする
  2. タスクバーを左クリックしたまま画面上端までドラッグする
  3. タスクバー上で右クリック、[タスクバーを固定する]を再びオンにする
慣れれば10秒もかからないはず。同様の手順によっていつでもデフォルトの状態に戻すことができるので、図書館のパソコンを一時的に利用する際にも現実的なカスタマイズです。

このひと手間をかけることにより、マウスカーソルを動かさなければならない範囲は画面の上半分にほぼ限定されます。マウスを大きく前後させる機会が少なくなる分限られたスペースでマウスを扱うことができ、同時に腕やその周囲にかかる負荷も軽減できるはず。さらには、カーソルの移動に伴う視線の移動も抑えることができると考えられます。

「そうは言っても」という声が聞こえてきそうです。かく言う僕も、友人に勧められてから実際にやってみるまでるまでには1ヶ月近くかかりました。

1ヶ月もの間躊躇させた最大の理由は何か。それは、習慣を変えることに対する抵抗だと思います。能率が上がることは頭でわかっていても、そのためにこれまでの習慣を変えなければならないとなれば、そこにひとつのハードルが生じます。僕は10年以上前から「タスクバーは画面の下端」という環境でパソコンを使ってきたので、すぐに慣れるかどうか不安でした。

もちろん、最初の日はタスクバーを求めてカーソルを下まで動かしてから「あ、しまった」と思うことがたびたびありました。ところが、3日目くらいにはタスクバーが上にあることがむしろ自然に思えてくる。ごく些細なことであるとは言え、10年来の習慣をわずか3日間で変えることができたのは驚きでした。

それでは、今日から3日間、ぜひお試しください。

2006年12月14日木曜日

0:00就寝、6:30起床



新しい手帳を使いはじめて10日余りが経ちました。どうせ続かない、続けなくてもいいと思いながらはじめた起床時間と就寝時間の記録は意外にも続いています。プレゼンが重なって徹夜をしたあと12時間寝ていた日もあり、バラつきはあるものの、自分のベスト・コンディションは0:00に布団に入って6:30に起きたときだということが徐々にわかってきました。

2年くらい前まではろくに寝なくてもしっかり食べてさえいれば平気だったのが、体質が変わったのか、最近は睡眠欲が食欲に勝ります。「0:00就寝、6:30起床」という具体的な目標はできましたが、10日間過ぎた時点での「勝率」は3割・・・まずは5割を目指します。

2006年12月5日火曜日

QUO VADIS EXECUTIVE 2007



昨日、手帳を来年のものに切り替えました。2006年はQUO VADISのBUSINESSを使いましたが、2007年用にはEXECUTIVEを選び、2ヶ月前に購入しました。カバーは去年に引き続きクラブのブラック。オフホワイトのステッチが一番映える組み合わせです。

QUO VADIS COLLECTION 2007
http://www.quovadis.co.jp/collection/

BUSINESSが10x15cmという一般的な手帳の大きさなのに対して、EXECUTIVEは閉じた状態で16x16cmあり、やや大きめな正方形。開くと長辺はA4サイズを超えます。これだけのスペースを1週間かけて使えるので、「エグゼクティブ」という名前も相まっていい気分。初日は元気に起床時間なども記入しました(エグゼクティブ?)。

また、単位時間あたりの記入スペースが広くなったので、1日・1時間の価値が増したような気がします。すぐに慣れてしまいそうですが、この感覚は大切にしたいと思います。唯一の懸念はタイムテーブルが8時から21時までしかないことで、どうも仕事が始まるとスケジュールがその枠におさまらなさそうですが、とにかくスペースは十分にあるので何とかなると信じます。

最後に、手帳を切り替えるときのToDo。
  • 新旧2冊の予定を同期する
  • 1ヶ月前から新しい手帳も一緒に持ち歩いていたので、確認するだけで済みました。
  • 重要なスケジュール、参照することの多いページに付箋を貼る
  • 例えば、卒業論文提出日。付箋は長い間貼ったままにしていても汚れにくいフィルムタイプがオススメです。
  • 古い手帳の左ページにあるPHONE / FAX / E-MAIL欄に目を通して、必要なものは転記する
  • それほど数がなかったのですぐに終わりました。来年はもっと時間がかかるかもしれません。

追記(12月12日)

「婦人之友」2005年2月号によれば、フランソワーズ・モレシャンもQUO VADIS EXECUTIVEを使われたそうです。
今年、これまでより小さいサイズの手帳を選んだのは、無意識のうちにも落ち着いた時間をもう少し持ちたい、という気持ちの現われかもしれません。(36)
B5サイズのものから切り替えるとなると、確かにEXECUTIVEも小さな手帳ということになります。「大きさ」が主観的なものであることをあらためて実感。